B1 「光の箱」



①光の様相を探し出し、「光のイメージ」としてドローイングで表現する。提出物:平面(275×275)表紙+1枚以上 

出題 :2015年4月15日 提出 :2015年4月15日 即日 17時00分(時間厳守)

②15㎝×15㎝×15㎝の立方体の中に外部から光を取り入れて、箱の中で光を演出する。

提出物:立体(150×150×150)
出題 :2015年4月15日 
提出 :2015年4月22日 13時30分(時間厳守) 
講評 :2015年4月 29日








1X14A008 荒野 颯飛 A+++

丁寧に編み込まれた、アルミの板によって一つの立体として表現された。同じ素材の繰り返しでありながら多様な表現をみせる、その光、その肌理、光が空間の全てを支配し、あらゆる周囲の環境を吸収する全能性を改めて教えられる。天も地もないその先の空間に映画ブレードランナー中、ミースのガラスのパビリオンの様な新たな空間の出現に対するあの驚きを改めて感じさせてもらえる力作である。(早田)













1X14A094 戸田 弘志 A++

大変作りの良い好感のもてる作品である。視線方向に端部を色光で隈取られた面が奥行をもって重層する建学的な空間性を出現させている。端正なつくりの中で、光の空間への高揚感をもたせている優れた作品と思う。(入江)



























1X14A021 江頭 樹 A++

アクリルケースにストローをぎっしり詰め込んだ作品。単純なアイディアであるにも関わらす動きのある光の効果が得られている点はすばらしいが、やや既視感があった点も否めない。赤いストローを混ぜた点にも、作品に対する確信の欠如が伺えてしまう。(山本)








1X14A160 米満 光平 A++

アクリル板を切断し,接着を自ら行ったであろうエネルギーのために、多少の荒々しさはあるものの、自ら作り上げる喜び、光の箱という領域から出てしまいそうなほどに清々しく気持ちのよい作品である。(三角)










1X14A023 太田 歩 A++

15cmのCUBEが6面において四角錐として焦点を結びあわさせているすべての面が錆びた鉄板面としての表情をもつつくりとなっている。限りなく面の接合に注意が払われているが、光はその接合点を抜けて見えることで、かえって「光の箱」をこえて都市のスケールの「スリット」を感じさせるところが良いと思った。(入江)












1X14A121 平井 周介 A++

幾重にも重ね合わせられたセロハンによって背景としてのステンドグラスが構成され、その前景には、折り込まれ、ねじ曲げられたセロハンが、渦を巻くように這い回っているセロハンの光に対する性質をよく理解し、おそらく作者自身楽しみながら、空間の中に色彩を配置していった様子が感じられる良作である。もう少し仕上がりとしてのセロハンと出来上がる空間との関係に配慮して、それがセロハンでできていると分からないところまで細部を作れるとよかった。(村上)





























1X14A150 森 奈穂美 A++

複数色の並置されたセロファンに光を透過させ、それをコンタ状の受光面に投影することで、動きのある色彩の変化をつくり出している。おそらくセロファンの形を見せなくするために受光面を不定形にしているのだが、そのためにテーマが不鮮明になってしまったのが残念。(山本)






























1X14A033 糟谷 拓海 A++

奥行感のある光の箱。半透明膜の重なりにより、幾つもの光の筋と光の膜が重なる多重奏としての光の箱。頂部の開口が視線を上げると見えてしまうのが残念。影の集積も美しい建築的な作品。(村上)

















1X14A022 大木 玲奈 A++

和紙で覆われた表面の半透明性によって内部にやわらかい光が入り込み、和紙の繊維によって生まれる影が森林の中の早朝のような雰囲気を生む。動かすことで、霧がかかったような和紙、に切り取られた開口から朝日のような光が差し込む様子に移り変わる様子が印象的ですばらしい。内側の上下にも工夫を凝らすとよかった。(濱島)




















 1X14A116  範田 明治 A++

その無骨な表情を手にズシリとくる重さが、箱ではなく空間を作ろうとする作者の意思を感じさせ好感が持てる。光をあくまで物質としてとらえ、光でさえも空間を構成する形態の一つであるとする主張は、空間を光の問題に果敢に挑んでいった近代建築の開祖たちの力強さを感じるが、そこに見落とされてしまうものへと向かう現在の中で、どの様に価値を保ち続けられかを、一度考えてみてほしい。(早田)








1X14A152 柳生 千晶 A++


ブラックボックスの中には無数の糸が張り巡らされている。糸に沿って落ちる光が、芥川の「くもの糸」を想起させるようなシーン(希望としての光)。のぞき穴の正面の穴がない&採光穴の数をより少なくした方が、糸にまとわりつく光の効果をより視覚化できた。(村上)







1X14A137 増田 滝人 A++

球面と立方体との隙間を利用して採光する考え方は明快かつ建築的。内部の受光面の作り方にも同様の工夫が欲しかった。(山本)



















1X14A124 深澤 征史 A++

幾重にも重ね合わせられたセロハンによって背景としてのステンドグラスが構成され、その前景には、折り込まれ、ねじ曲げられたセロハンが、渦を巻くように這い回っているセロハンの光に対する性質をよく理解し、おそらく作者自身楽しみながら、空間の中に色彩を配置していった様子が感じられる良作である。もう少し仕上がりとしてのセロハンと出来上がる空間との関係に配慮して、それがセロハンでできていると分からないところまで細部を作れるとよかった。(早田)



1X14A086 田嶋 玲奈 A++

ビー玉を通して漏れ入る光、それが投影されるスクリーンがある。そこには積層されゆく、色彩を帯びた光があり、互いに混ざり、滲み合う様は美しい。(三角)


























1X14A036 金子 亮介 A++

「お天気」と題した作品。タイトルに示されるように非常に現象的なイメージングをしているようだ。評者は果樹畑に浮かぶ果実の棚の広がりのようなイメージを感受したが天井の広がりとデスクの先の輝きにそれをこえた空間性を感ずることもできた佳品であろう。(入江)






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