B7「SECTION PRACTICE」

第七課題 SECTION PRACTICE

「断面」は、三次元のものを切断したときに出てくる、二次元。 ペラペラなその二次元に、三次元の情報が全て詰まっている、ように見える。 切断した断面を眺める。・・・やはり一面だけでは飽き足らない。 もっと違う切断面があり、そこには新しい何かが見えているはずだ。 断面をもう一面、切る。縦にして切る。斜めにしてみる。・・・

あなたの余すことなき section practice を、記録として提出して下さい。

1. 三次元 → 二次元 への practice

2. 二次元 → 三次元 への再変換 practice

提出物:第 1 週目 ドローイング 275x275 の用紙の中にレイアウトする。 第2週目 模型 制限無し
枚数:第1週目 表紙+2枚以上
出題:
出題:6月3日
提出:第1回
提出:第1回 6月10日(ドローイング) 第2回 6月17日(模型) 講評:6月24日
2015/05/27

出題、文責  村上佐恵子 








1X14A150 森 菜穂美 A+++


「ピアノは精密機械であり、ドラマチックな建築空間である」ということを、sectionをあらわにするにより雄弁に語る作品。さらに、音を奏でる際にはsectionは変化し、異なった動的な表情を見せるのであろう。分析的な断面図と動的、時空的な断面パースの組合せが秀逸な作品。(村上)











1X14A002 青木 日子 A++


カサの絵柄から先端までを断面として取り出した作品。折りたたまれ、広がるというカサの構造を、切り抜かれた紙によって表現することで、立体としての深みを持たせているところがすばらしい。白と黒を反転させた、レイアウトも作品の主張をシンプルに力強くまとめる上で成功している。(早田)



















1X14A114 原田 都木子 A++

ピカソの絵画を断ち切り、そのセクションを描いた作品。無意味な断面であることは作者も見る側も先刻承知、その上でわずかに盛り上がった、絵の具の堆積がそこに描かれた画像への想像力を駆り立てる。(山本)























1X14A121 平井 周介 A++


段ボールの断面を重ねた作品。sectionの厚さをかえることで、作品自体の透明性、柔らかさ等、質感が変化する。Section practiceのマテリアル自体が光の箱にも変容していくようなモノとしての力のあるドローイング作品。(村上)


































1X14A156 山本 圭太 A++


圧倒的な画力と構成、マグリット「白紙委任状」を思わせるシュールなユーモア。様々な角度から評価されるべき作品だが、断面の面白さに対する理解が不十分である点が残念。(山本)






















1X14A149 森 伽原 A++


BRUNO MUNARI 「PIU O MEMO」を想起させる作品。霧の風景の奥行を、断面を重ねることで表現している。断面の特性を生かした平面と立体の境界にあるような作品。ひとつひとつの断面同士に指南性があると、シーンをめくるごとに変化があらわれ、よりドラマティックな作品になったのでは。(村上)





















1X14A116 範田 明治 A++


「くうを切る」と題された作品。物質を構成する素材ではなく、それが含む空気層によって差別化されている視点が面白い。(早田)
































1X14A094 戸田 弘志 A++


板状の物質の断片かあるいは、ころがされた物質の断片か、いずれにせよ、物質の痕跡を写しとることによって、sectionをpracticeしている。図としての断面ではなく痕跡としての模様として表現することで、厚みが時間、面性、強度の偏差、与えられた力の分布など別の情報を盛り込むことに成功している。(早田)


































1X14A063 小林 雄樹 A++


「切るもの」の選択によって切り口の変化を示したセクション・プラクティス実直な回答だが、最終的に断面が失われてしまうことで、単なるスタディから物語に移行しかけており、何らかの可能性が見えたところで語り終える引き際が鮮やかに機能している。(山本)





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